体表温を正確に測定可能なFeverTIR 発熱検知システム

コロナウィルス Covid-19 による感染症の増加に伴い、人の発熱を検出するための様々な製品が市場に登場しています。体表温を正確に測定するためには、UNE-EN IEC 80601-2-59: 2019 規格で医用電気機器委員会(IEC)が定める要件を満たしている必要があります。

赤外線温度計で発熱者の検出が出来ない理由

発熱を検知するには、体表面温度を測らなければならないのであって、皮膚温度を測るのではありません。 皮膚の温度は、発汗、周囲温度、薬や飲酒など、さまざまな要因によって影響を受けることがあります。

赤外線温度計を用いた顔の温度測定では、発熱者の検出は出来ません。

医用電気機器委員会(IEC)が定める要件を満たしてない

赤外線温度計は体の内部温度との相関性が高い目頭部を測定部位として設定している規格ならびに必要な精度を得るためには、温度基準(黒体)が必要であることを定めた規格に準拠していません。

測定の再現性が困難

測定は温度計をかざした部分(ポイント部)のみであり、測定結果も人と温度計の距離(上の場合は顔から数センチ)に依存するため、測定の再現性を保つことは困難です。

ホットスポットの検知が不可能

温度計は、ポイント部分すべてを平均値した測定しか出来ません。弊社、カメラシステムのように、顔のホットスポットである内眼角を自動的に検出して測定することはできません。

内眼角測定とは

UNE-EN IEC 80601-2-59: 2019 規格では、内眼角(目の内側の隅)が最も正確な指標となる体温を表すことが知られており、それ以外の場所を測定する方法が不正確であることが示されています。内眼角は、この領域が内頸動 脈の真上にあるため、測定の安定性から発熱スクリーニングに最適な場所と言えます。

FeverTIR | 発熱検知システム

発熱検知システム FeverTIR は、人の体表温を非接触で素早く正確に測定するように設計されています。このシステム は、発熱のある人に警告を発し、Covid-19 感染症の最も明白な症状の一つである発熱や同様の伝染性疾患による 発熱者を正確に検出します。

体表温測定システム

FeverTIRは、人の体表温を、接触する事なく素早く正確に測定出来るようにデザインされて います。 システムは、コロナウィルスで見られるような明らかな症状である人の体表温が設定値 を越える(熱がある)とアラームを発します。

測定精度

システムは、高速録画で体表温測定と人の認識が可能なフルHDカメラと高性能赤外線カメラを 組み合わせました。 このシステムでは、±0.5°Cの精度を保証します。追跡校正証明を含む。 更に高精度な体表温測定 (±0.3°C) が求められる場合、BB オプションを用意しています。

ソフトウェア

付属ソフトウェアは、温度、アラーム、保存機能の構成や測定データの分析、管理のため直感的に操 作できるユーザーインターフェース。デジタル出力モジュールにより、他システムとも簡単に統合で きます。(操作用パソコンは含まれておりません) 

カラーパレット

赤外線カメラ画像を用途に合わせて使用、分析できるように 10 種類のカラーパレットを搭載して います。