2020年8月11日 |
HowToアライメント, Products
測定精度に関して、「フルスケール(Full Scale)」と「読み取り値(Read out)」の説明。インクリネオの場合。
計測機器には必ず測定精度が指定されています。その中でフルスケールと読み取り値に関する説明です。
弊社の機器は全てデジタル測定/表示となります。
フルスケールとは、対象の測定装置の全測定範囲の幅ことを示します。
読み取り値とは、装置を設置した際の読み取り値(=現在の表示値)のことです。
では、実際のインクリネオの数値を見てみましょう。
弊社の高精度角度計「インクリネオ」のフルスケールは、±10度。校正時のフルスケールの誤差は0.005%、読み取り値0.03%と記載してあります。
つまり、最大で両方の合計の0.0035度のエラーが発生する可能性があります。
最大のケースとは、9.99度の角度がある状態の面を測定を実施した場合です。
最小のケースは、ほぼ0度の角度がある面を測定しでその場合です。読み取り値のエラーのみとなり、0.03%のみとなります。
- +0.0035° = +(0.03%+0.005%)*(10°) 青色のラインになります
- -0.0035°=-(0.03%+0.005%)*(10°) 紫色のラインになります。
つまり、最小の測定範囲に近づくと、エラーが小さくなり、計測機器の精度が高くなります。